WinActorとは?価格やライセンス体系からWinActorの学習方法まで徹底解説!

WinActorとは?

WinActor(ウィンアクター)とは、NTTグループで研究・利用を続け、技術とノウハウが詰まった、業務効率を支援するRPA(Robotics Process Automation)ツールです。このWinActorは、国内製RPAツールではシェアNo.1を誇っています。

WinActorは、2010年にNTTの研究所で産まれた国産のRPAソリューションです。Windows端末のあらゆるアプリケーションの操作手順をシナリオとして学習し、自動化・実現できるソフトウェア型ロボットです。プログラミングなどの特別な知識がなくてもWinActorを実行するシナリオファイルは簡単に作成することができます。

WinActorの特長

WinActorは純国産ソフトウェアで完全日本語対応(画面表示も日本語)だから安心してご利用できます。しかも、GUI完備なので直感的に操作が可能なので、どなたでも気軽に始められます。

※GUI…グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface)の略語。コンピュータへ出す命令や指示等を、ユーザが画面上で視覚的に捉えて行動を指定できるもので、直感的に操作できるのが特長

シナリオ作成のフロー

WinActorは、わかりやすい操作画面が特徴的です。シナリオといわれる業務自動化処理のフローを可視化したものを、直感的に作成することができます。RPAツールの操作にはプログラミング知識が必要というイメージを持たれている方も多いと思います。しかし、WinActorではプログラミング知識を持っていない場合でも、簡単に操作することが可能です。

シナリオ自動記録

WinActorを導入したPCで通常の業務を実施することで、WinActorは操作を録画し、自動でシナリオを生成することが可能となります。そのため、複雑なプログラミングに近しい知識や技術を学ばなくても、シナリオ自動記録の機能で業務を自動化する工程を作成することができます。

シナリオ編集

前述でご紹介したシナリオ自動記録の機能を利用すれば、生成されたシナリオをそのまま実行することも可能です。また、記録したシナリオの動作条件を編集することで、他の場面でも使える汎用的なシナリオにすることも可能なため、RPA初心者向けには比較的学びやすいRPAツールとなっています。さらに、専用エディタによるGUI操作は簡単で、業務を自動化したい現場の事務担当者にも多く使われているようです。

シナリオ実行

WinActorが業務操作を自動で、正確に再現します。ファイルを編集したり、集計したり、あらゆる操作が自動で実行されます。WinActorは幅広いソフトウェアにも対応しており、ExcelやWordはもちろん、ERPやOCR、個別の業務システムまで操作可能です。しかし、Mac OSには対応していないので注意しましょう。

WinActorの製品とライセンスについてご紹介

WinActorには2種類の製品と、2種類のライセンスがあります。それぞれ目的にあったものを選択しましょう。製品の種類とライセンスについて詳しく解説していきます。

2種類の製品について

WinActorは機能によって2種類の製品に分けられます。

フル機能版

ロボットの作成、編集、実行が可能

実行版

作成されたロボットの実行のみ可能

導入時にはフル機能版1台以上の購入が必要となります。実行版の場合、利用できる機能がかなり限られてしまいますので実行できるシナリオがいくつか作成されてから、追加で実行版を購入する方が多いです。

WinActorの2種類のライセンス方式について

次にライセンス方式について説明していきます。

WinActorには以下2種類のライセンス方式があります。それぞれライセンスの管理方法が異なります。

・ノードロック方式(NL):インストールした端末上でライセンスを管理

・フローティング方式(FL):管理ツールでライセンスの同時利用可能数を管理

ライセンス方式については、PC1台から導入できる手軽さもあり、初回導入時は9割以上の方がノードロック方式を選択しています。フローティング方式はライセンスを利用する端末が限定されない柔軟性があります。ノードロック方式のライセンスを複数持っており、利用範囲を拡大する場合にフローティング方式にライセンス変更する方が多いです。

WinActorの価格

・フル機能:908,000円/年

・実行版:248,000円/年

上記はノードロック方式の場合の参考価格となっています。フローティング方式の価格は公表されておらず、利用規模やライセンス数によって大きく異なる為、フローティング方式を検討している場合は、一度販売店に問い合わせてみましょう。

WinActorの学習法及び活用法について

ここではWinActorの使い方について解説します。

WinActorの使い方は非常に幅広く、すぐに全機能を把握して活用するのは難しいです。そのため、まずは自社でRPAツールをどのように活用したいのか洗い出し、その業務がWinActorで実現できるのかを確認することから始めるのがおすすめです。

では、理想のRPAツール活用方法がWinActorで実現できるのかは、どのように確認すればよいのでしょうか。以下の順に詳しく見てきましょう。

・操作研修やeラーニング講座で学習

・サンプルシナリオやプチライブラリを活用

・外部のWinActor専門家の支援を受ける

操作研修やeラーニング講座で学習

先程、「まずは自社でのRPAツール活用方法を洗い出してから」とお伝えしました。しかし、そもそもRPAツールの使い方がわからず、活用イメージが湧いていない方もいらっしゃるかと思います。

そのような場合におすすめなのが、WinActorの操作研修やeラーニング講座です。

操作研修では、WinActorの基礎知識から実際の活用まで学べる内容となっています。また、eラーニング講座では個々の理解度に合わせて基礎知識から応用編まで細かく学ぶことができます。

そのため、そもそもRPAツールの使い方のイメージができていない方は、まず知識をインプットし、どう自社に活かしていくか考えるのがおすすめです。そして、インプットにはぜひ操作研修やeラーニングを活用してみてください。

サンプルシナリオやプチライブラリを活用

次は、実際にWinActorを導入した後の使い方について解説していきます。

RPA導入後には、すでに自社での活用イメージがあるかと思います。その場合、WinActorが用意しているサンプルシナリオやプチライブラリを活用して実際に業務改善をしていきましょう。

サンプルシナリオとプチライブラリはそれぞれWinActorが提供しており、公式HPからダウンロードして無償で使用することができます。

サンプルシナリオ:よく自動化の対象になる操作が活用例としてあらかじめ用意されたサンプルのシナリオ。

プチライブラリ:多少複雑で難しい処理をシナリオに簡単に組み込めるようにサポートするライブラリ(部品)。

それぞれを活用すれば、WinActorのシナリオ作成がより簡単になります。サンプルシナリオやプチライブラリに使用したい操作・機能がない場合は、自分で作成するか、WinActorのサポート等を利用しましょう。

手厚いサポート体制が用意されているWinActorを十分に活用して、業務効率化を進めていきましょう。

外部のWinActor専門家の支援を受ける

社内の業務や業務プロセスの自動化に向け、WinActorを学習したり、サンプルシナリオやプチライブラリを活用しても自社の環境やシステムに対応したシナリオを作成することは難しい場合もあります。また、担当業務の対応でRPAにまで手がまわらない方も多いようです。特に近年、労働人口不足による人手不足は年々深刻化しています。

そういった場合は、プロの専門家に一部依頼することも検討してみましょう。依頼することで今後作成するシナリオの参考にもなりますし、ドキュメントの参考にもなります。

プロのRPA専門家が開発したシナリオを運用することで、徐々にRPAに慣れていくという手段をとっている企業も少なくはありません。

もし、WinActor活用にお困りの方は、ぜひ当社へお気軽にご相談ください。

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